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    趣味はなに?と聞かれると「映画と旅行かな……」と答える面白味のないタイプのため、せめてその数少ない趣味を少しでも豊かにしようと、手持ちサイズのジンバルカメラ「DJI Pocket 2」を購入してみました。

    「ジンバル」は手ブレ補正装置の一種です。軸を中心に回る回転台(ジンバル)にカメラを設置することで、カメラ自体を動かしブレを補正することができます。また、そのサイズは124.7×38.1×30 mm、重量は117gなことから、Vlogなどの長時間かつ動きがある撮影にピッタリなカメラです。

    それではここから実際に使ってみて気に入っている機能を3点ご紹介します!

    ①広角に撮れる

    カメラの写す範囲を確認するときは「焦点距離」を指標にします。細かいところはもっと複雑なようですが、ひとまず次のように考えて問題ないはずです。

    焦点距離が短い=広く写る/焦点距離が長い=大きく狭く映る

    私が持っているiPhoneSE(第2世代)と DJI Pocket 2を比較してみます。

    機器焦点距離
    iPhoneSE(第2世代)FaceTimeカメラ32mm
    DJI Pocket 2(広角レンズなし)20mm
    DJI Pocket 2(広角レンズあり)15mm

    【参考】DJI Pocket 2 – 仕様 – DJI)/35mm換算ドットコム

    同じ距離から撮っているのですが、角度が違うのは諸々ありましてご容赦ください……。ただそれでも映っている範囲の違いが分かりますでしょうか? インカメラあるあるの「せっかくいい風景と一緒に人物も写したいのに、顔のアップで画面がうまりほとんど景色が映ってない…」というお悩みには有効なカメラの1つと言えるのではないでしょうか(とは言え最新のiPhoneだとかなり広角なものもありますね)。

    ちなみにさらっと登場させましたが、DJI Pocket 2のアクセサリには、広角レンズが含まれており、カメラにつけるとより広い範囲を写すことができます。マグネットタイプのため手軽に装着できます。

    ②動いても(走っても!)綺麗に撮れる

    手ブレ補正はジンバルカメラの醍醐味なので昼と夜2パターン撮ってみました。ここがやはりジンバルカメラの真骨頂ですね。比較すると一目瞭然です。

    ◯iPhoneを持って走ったとき(昼)

    ◯DJI Pocket 2を持って走ったとき(昼)

    昼の動画は、カメラを片手にもってそれぞれ撮影しています。

    ◯iPhoneを持って歩いたとき(夜)

    ◯DJI Pocket 2を持って歩いたとき(夜)

    夜には左手に DJI Pocket 2、右手にiPhoneをもって同時に撮影しています。こちらはゆっくり歩いているので、DJI Pocket 2であればほとんど手ブレは気にならないかと思います。また、ブレ方だけでなく、夜景の映り方にも違いを感じますね。iPhoneは明るいですが、全体的にノイズが入りざらざらしているのに対し、 DJI Pocket 2は、暗くてもどこか幻想的な雰囲気と、それでいてシャープな印象を抱きます。なお、夜景の鮮明さについては、ISO感度の問題なので、手ブレという本筋とはずれるので説明は省きます。

    ③タイムラプスで面白い動画を撮れる

    次は、タイムラプス機能を使って動画を撮ってみます。タイムラプスの場合は、三脚などを使用して定点でカメラを回しますが、ハイパーラプスの場合は、カメラを動かしながら撮影します。なかなか面白い動画が撮れるのでぜひ使ってみたい機能です!

    ◯タイムラプス/夕焼け

    ◯ハイパーラプス/夕焼け

    左は定点で撮影した「タイムラプス」の動画で、10分間を0.5秒の間隔でシャッターを落とす設定にしています(できあがりは20秒になる)。右は実際に手にもって歩いた状態の「ハイパーラプス」の動画です。ゆっくり歩いているだけですが、かなりスピード感があるので、まるで車から撮ったかのような動きに見えるのではないでしょうか。これは 4Kモード、速度X10で撮影しています。

    まとめ(アプリのテンプレートを使用して簡単に作品を作る)

    最後に、②③でご紹介した動きながらの撮影や「タイムラプス」の機能を使用しながら、簡単な作品を作ってみたいと思います。

    DJI Pocket 2には公式の「DJIMimo」というアプリがあります。このアプリを使うと動作の確認や、編集が可能です。もちろん、他の動画編集ソフトを使ってより本格的な作品を作るのも楽しいのですが、「とりあえずそれっぽいものつくってみたいな」という場合は、公式アプリのテンプレートを選択するだけで、とても簡単に作品を作れます。さらに、「DJIMimo」と連携している「LightCut」というアプリを使用するとより豊富なテンプレートを選ぶことが出来ます。

    今回は街の動画をいくつか撮影してきたので、「Across The City」というピッタリなテンプレートを使用して自動で動画をつくってみました。

    「LightCut」のテンプレート選択画面

    「LightCut」のテンプレートを選択のうえ、自分のフォルダ内の画像を複数選択し、少し色味など変えると、上の動画ができ上がります。

    テンプレのテキストの主張がやや激しいですね……。

    私は始めたての素人ですが、慣れてきたら一晩夜空にカメラを回し続けてみたり、たとえば、『君の名は』の舞台である新宿の風景を映画となぞらえながら撮影したりするのも、面白いかなと思っています。いい作品が撮れたら、撮影方法とあわせてブログに続きを書きたいと思います!

    【参考】DJI公式サイト:https://www.dji.com/jp/pocket-2