皆さまは、年に何回映画館に足を運びますか?
私は月平均で1〜2回程度は映画館に行くのですが、昨年は4回しか行けませんでした。
悲しいかぎりです……。
昨年鑑賞した4本のうちの1本は、歴代興収1位の記録を塗り替えたことで話題になった『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』です。
日本での興収が400億を超えるのでは?と言われているなか、4月23日から北米でも上映されます!
北米上映のニュースを見て大変驚いたのですが、日本ではレーティングがPG12指定だったところ、なんと北米ではR指定が付くというのです。
意識している方は少ないかもしれませんが、映画には「映画を鑑賞できる年齢制限の規定」、つまりレーティングが設けられています。
該当年齢に満たない場合、入場お断り(チケット購入不可)となります。
日本では映画倫理機構(通称:映倫)、アメリはではアメリカ映画協会(通称:MPAA)が映画のレーティング審査を行っています。
映画倫理機構チェックする部分は、主に映画内での暴力的な表現や性的な表現の度合いです。
また反社会的で、犯罪の助長にならないかという観点でのチェックもされています。
日本、アメリカ以外にも中国や韓国、イギリスなど、各国で映画のレーティング審査が行われています。
国によってレーティング内容は異なりますが、日本とアメリカのレーティングを比較してみましょう。
区分 | 内容 |
---|---|
G | 年齢にかかわらず誰でも観覧できる。GはGeneral (すべて)の略 |
PG12 | 12 歳未満の年少者の観覧には、親又は保護者の助言・指導が必要。PGは、Parental Guidance(親の指導・助言)の略 |
R15+ | 15 歳以上(15 歳未満は観覧禁止)。RはRestricted(制限付き)の略 |
R18+ | 18 歳以上(18 歳未満は観覧禁止) |
区分 | 内容 |
---|---|
G | 年齢にかかわらず誰でも観覧できる。GはGeneral (すべて)の略 |
PG | 制限はないが、幼い子供には見せないほうがよい表現が含まれる可能性がある。親の助言が必要 |
PG-13 | 視聴(入場)制限はないが、13歳未満(12歳以下)の子供の観賞については、保護者の厳重な注意が必要 |
R | 18 歳以上(18 歳未満は観覧禁止) |
NC-17 | 17歳以下の観賞を全面的に禁止(No one 17 and under admitted / Adults only) |
日本のレーティングは元々、アメリカを参考に規定されています。
そのため、「G」「PG」「R」は、アメリカと共通の略語です。
比較してみると、アメリカのほうが細かく区分が分けられていることがわかります。
区分が違うので仕方ない面もあるのですが、日本のレーティング審査はアメリカに比べると、”ゆるい”のが実情です。
アメリカでは、暴力表現や恐怖表現の規制が日本より厳しくなっています。
かの有名な「アベンジャーズ」シリーズも日本ではG指定でしたが、本国ではPG-13指定になっています。
また「どこが??」と驚く方もいると思いますが、アメリカでは『もののけ姫』はPG-13指定、『千と千尋の神隠し』はPG指定を受けています。
『もののけ姫』は暴力的なシーンがある、『千と千尋の神隠し』は妖怪などホラー(恐怖)要素がある、と判断されたそうです。
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の公開当初、子供と一緒に見たご家族が「描写が残酷だ」「子供には刺激が強すぎる」といった感想をSNSに投稿しているのを見ました。
劇中で主人公が自傷行為を行っていたり、戦いの場面ではグロテスクなシーンがあったりと、低年齢の子供が観るには刺激的なシーンがあります。
せっかく楽しい気分で映画を観に行ったのに、マイナスの感情で劇場をあとにしてしまうのはとても残念に思います。
日本のレーティング審査は”ゆるめ”ということを踏まえ、PG12指定の作品を幼いお子さんに見せるときは注意をしていただけたら幸いです。
また18歳以上の方でも苦手な描写がある場合は、レーティングをチェックしておくと苦手な映画を回避しやすくなるのでおすすめです。
ここまで長々とお読みいただきありがとうございます。
去年行けなかった分、今年は劇場で映画鑑賞を楽しんで、そのパワーを書籍制作に反映して行きたいと思います!
次回の社員ブログもお楽しみに!!